高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院

水月昭道

大学院の増員計画とそれのもたらすゆがみを描く
全般的に深い掘り下げはないけど、分かりやすく大学院のその後、というか大学院の体裁だけ整えて、大学という組織が旧態依然としていることの弊害を紹介していてそこそこ面白かった。
でも、問題の発生原因や紹介は比較的突き放したようなものの見方をするのに、最後の将来大学院生はこうなるべきというところは論が弱い、というか精神論に逃げすぎ。ので、単に愚痴を言ってるだけのように見えてしまうのは残念。